脅威のライダー


 さようなら平成特別企画「平成ライダーをふり返る」2回目。キョクギン・サキザザ(グロンギ語で驚異のライダー)ゴ・(ゴ集団の)バター・バ(バッタ男?)。

 クウガのデザインは当初から評判が良くて、洗練された美しい姿でした。現在も高い人気があります。しかし、私は好きになれなかったのです。仮面ライダー復活の目的の一、リアリズムを追及するなら、古代戦士クウガの外見は、もっとプリミティブでワイルドであるはずです。五代雄介のCTスキャンを撮ったら、解剖したグロンギ怪人と生体構造が相似していたという描写がありました。裸足で褌の怪人でなければなりません。
 聞くところによると、仮面ライダーシリーズをリアルタイムで見ていない子供に玩具売場でチョイスされるライダーが、ストロンガーだったそうです。クウガの体色構成はストロンガーが参考になりました。ソフビ人形にしたとき折れやすい触角もストロンガー式の板状になりました。クワガタ戦士という設定は、この角を選択したあたりでこじつけられたのだと思います。また人形で表現しにくいマフラーはオミットされました。玩具売場原理で逆算して出来上がったデザインを評価するのはむづかしい……そもそも石森章太郎先生が、最初の仮面ライダーをデザインされたときは…とかグズグズぼやくおっさんどもの前に、赤いマフラーをなびかせて、オートバイを駆るバッタ男が登場しました。「おまえらが見たかったのはこれか」「そお!」

 未確認生命体41号ゴ・バター・バの中身の人はプロのトライアルレーサー成田亮。未確認生命体4号クウガに入っているのはお兄さんの成田匠。二人とも全日本チャンピオン、世界レベルのトップランカーです。ご兄弟で、神技としか思えないオートバイチェイスを見せてくれました。階段なんか駆け上るし、駐車場の自動車は飛び越えるし、前輪で逆立ちして後輪で蹴飛ばします。オートバイでこんなことが出来るのかとびっくりしました。最近は危険なアクションはCGで処理されています。特撮を否定するようなことを言いますがCGは実技の感動に負けます。お気づきのように、最近は、ライダーと言いながらあまりオートバイに乗りません。いつの間にか、TAIYOとかHONDAのコマーシャルが入らなくなりました。

 ゴ・バター・バは改心して正義の味方になるのかと昭和派は期待したのですが、「クウガ」はそんなに甘くありません。オートバイに乗ったバッタ怪人は大爆発して死にました。昔の栄光を断ち切るのかとシュンとしたら、古いライダーファンにやさしいところもあります。沢渡桜子の古代遺跡研究室が城南大学にあったり、カブトムシ怪人の必殺武器が電撃だったり、重箱の隅みたいなところでくすぐってきます。
 平成最後の正月休みに「仮面ライダークウガ」を見直していますが、本放送当時より楽しめます。あの頃はハラハラして観ていました。残酷な場面も多く、設定が複雑過ぎます。平成生まれの子供が拒絶したら、仮面ライダーは永遠に途絶えてしまうのです。ところが、その心配は余計で、平成キッズのお母さんがたが協力なサポーターになったのでした。        つづく
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ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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