バトラ


「宇宙船」Vol.61(平成4年8月)。「ゴジラvsモスラ」詳報。新怪獣はバトラ。黒い蛾です。現代の成虫蛾の口は蝶と同じくストロー状になっているか、退化して無くなっているのですが、バトラにはモスラ同様牙のついた口があります。デザインとして間違っていると思われるかも知れませんが、原始蛾には口がありました。バトラとモスラを蛾の古代種と考えるとむしろ正しいのです。問題はモスラの羽にある目玉模様で、これは蛇に擬態して天敵の鳥から身を守るためのものです。この羽の模様から推察できることは、モスラ種が乱舞していた時代に、翼長250メートルの蛾を捕食する鳥類が棲息していた可能性です。

 登場怪獣はモスラとバトラとゴジラなのですが、人間側の出演者も見ていきます。
 主人公を演じたのは別所哲也。この人は後に「ULTRAMAN」でウルトラマン・ザ・ネクストに変身します。ほかに代表作も無さそうなので、特撮俳優の列に加えてもよいかと思います。
 小林聡美。怪獣映画の人間側ドラマの中心になるのは、昭和29年の「ゴジラ」以来、だいたい結婚前の男女なのですが、別所哲也と小林聡美は離婚した元夫婦。ゴジラvsモスラ騒動でやけぼっくいに火がつき、状況の沈静後、元のさやにおさまるのです。二人の間には女の子がいて、家族円満めでたしめでたしという結末でした。ちょっと珍しいかと思いましたが、ハリウッド映画の風潮を取り入れただけでした。アメリカのファミリー映画によくあるパターンらしいのですが、寡聞にして私の周辺では離婚して復縁したという話を聞きません。(そんなこと言うなら怪獣が出て暴れたという話も周辺で聞かんぞ!)別所哲也はウルトラマンになったときも独身ではなく、難病の子供を持つ父親役で、仕事よりも家族優先でした。
 小美人役は双子じゃないのが残念。第3回東宝シンデレラの今村恵子と審査員特別賞大沢さやか。三枝未希役の小高恵美は第2回東宝シンデレラ。第1回はもちろん沢口靖子なのですが、ほかの人はゴジラ映画以外では見ません。
 国家環境計画局という架空の官庁があって、ここに宝田明と小林昭二と篠田三郎がつめています。ああ、この人達になら日本をまかせられる…本気でそう思えます。

「ゴジラvsモスラ」は興行成績22億円という結果で怪獣映画史上に刻まれるのですが、ハリウッドスターの映画一本の出演料がそんなところらしい。
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三つ巴戦

 平成ゴジラシリーズで「ゴジラVS×××」の作品タイトルの怪獣以外の別怪獣が登場するはじまりの作品でしたね。翌年に公開された「ゴジラVSメカゴジラ」にはラドンが登場しさらに翌年の「ゴジラVSスペースゴジラ」にはモゲラが登場しました。
この頃には1つの作品に怪獣が3体登場しないと話題にならなかったのかはわかりませんが三つ巴戦が目立っていました。昭和の「メカゴジラの逆襲」でもゴジラ、メカゴジラ、チタノサウルスの三つ巴戦となっていればゴジラも2対1のハンディキャップも避けられたような気がします。

バトラ

いつもコメントありがとうございます。
「GODZILLA 怪獣惑星」観てきました。ゴジラの存在理由や撃退法について、ものすごく理詰めで難しい映画でした。バトラのイラストを描く前に思い出そうとして「ゴジラvsモスラ」を見直しました。いきあたりばったりみたいなストーリーでなごみました。
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ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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