プテラレンジャー・メイ


「宇宙船」Vol.59(平成4年2月)。新番組「恐竜戦隊ジュウレンジャー」。ティラノサウルスから進化したティラノレンジャー、トリケラトプスから進化したトリケラレンジャー、プテラノドンから進化したプテラレンジャー、マンモスから進化したマンモスレンジャー、サーベルタイガーから進化したタイガーレンジャーの五人の騎士が一億七千万年の時を超えて戦隊を組みます……ええ〜⁈
 宇宙人に育てられたとか、サイボーグ手術を受けたとか、不思議な光を浴びたとか、これまでも特殊な来歴の戦隊がありましたが、いちおう人間でした。しかし、ジュウレンジャーは人間ではありません。そのわりに外見も骨格も言語も現代日本人と変らないのです。ここまでデタラメになると視聴者は創造力をさしはさむ余地がありません。断言できるのは、千年前の日本人と現代の日本人でも会話が通じないのに、いわんや一億七千年前の恐竜族とのコミュニケーションをやです。

「超電子バイオマン」以降は女子隊員の定数が二人なのですが、今回は一人。プテラレンジャーのメイ・千葉麗子。びっくりするくらいかわいいのです。前作「鳥人戦隊ジェットマン」の岸田里佳と内田さゆりが束になっても遠く及びません。アニメ屋さんが描く人間を見て、そんな顔の女おらんぞ…と思う、そんな顔なのです。まちがいなく人気が出ると思いました。実際、最初からスター扱いでマネージャーの運転で撮影現場に送迎されていました。かつて戦隊に選ばれた若い新人俳優でマネージャーが付いていた人はいません。
 そのマネージャーは池田さんという方なのですが、「宇宙船」にページをもらって、千葉麗子の活動情報を連載されていました。こんなことも異例です。私が引っかかったのは、芸能活動をやりながら通っていた定時制高校で、全科目一位の成績だったということでした。
 ジュウレンジャー終了後すぐの仕事は日清焼きそばUFOのCF「UFO仮面ヤキソバン」でした。デーブ・スペクター扮する悪者ケトラーにつかまって、マイケル富岡のヤキソバンに救われる役です。マイケル富岡のお姉さんはシャーリー富岡という人で、高校時代はアン・ルイスと同級生。当時、大阪でラジオ番組をやっておられました。リスナーからヤキソバンのことを言われるたびに不肖の愚弟を嘆いておられたのですが、ヤキソバンは大人気となり、その契約金と出演料でマイケル富岡は“ヤキソバン御殿”と呼ばれる豪邸を建てました。悔しいけれど東映なり円谷プロで正規の変身ヒーローを演じて大邸宅を建てたという話は聞きません。千葉麗子も幾許かのお金を得たのか、コンピューターソフトを作る会社を起こします。
 パソコンもまだ一般的ではない時代でした。通産省はコンピューターの普及を推進する国家戦略を立てました。その推進委員の名簿の中に千葉麗子の名前があったのです。ここで私は、定時制高校全教科一位だったという記憶とつながりました。やっぱり天才少女だったのでした。

 千葉麗子はあれからずっと通産省(経産省)でやっているのかと思いながら「仮面ライダー響鬼」(平成17年)を見ていたら、合間に流れるオロナミンCのコマーシャルにヨガインストラクターの肩書きの千葉麗子さんが出てきました。他人より早くコンピューターに興味を持ったかと思ったら、もっとも原始的な方向に行ってしまっていました。さらにこの後……東北大震災が発生すると反原子力発電所活動に身を投じたかと思ったら、その活動家達の危険な実態を知り、これを告発する反左翼行動を開始しました。ここが現在の千葉麗子です。この天才の興味と信念は、次にどこに向かうのでしょうか?
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Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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