女バトルコップ


 しばらく、ロボコップの亜流ばかり描いていくことになると思います。今回は女バトルコップ。東映Vシネマのオリジナルビデオです。「宇宙船」Vol.54(平成2年11月)に吉川進プロデューサーのインタビューがあります。たぶん「ロボコップ」の大ヒットを見て、ウチならもっと安く早く上手く作れると考えられたのでしょうが、お話の中にはロボコップとは一言も入っていません。
 時代は近未来。悪い組織に恋人を殺され、自分も半殺しにされた主人公が女バトルコップに生まれ変って復讐するというストーリー。東映Vシネマとしては梶芽衣子ものの路線を狙っていたのではないでしょうか。タイトルの「女」の一字から気合いが伝わってきます。近年は演歌の歌詞か犯人にしか使われません。気になったのは、主人公御子柴かおる(中村あずさ)の生前の職業がテニス選手だったこと…コップとは名のれません。なお恋人役はメガロマンの北詰友樹でした。

「ロボコップ」についても書いておきます。日本のマンガ(宇宙刑事ギャバン)にヒントを得たロボットをアメリカ映画の定番バイオレンス警官ものに嵌めただけで、そんなに難しい映画ではありません。ポール・ヴァーホーベン監督も気楽に作っています。ただ、ロボコップ役のピーター・ウェラーの苦労話は涙なくして聞けません。
 まずロボコップのスーツが出来上がってから俳優を選びました。必然的に細身の人になります。スーツの重量は100キロくらいあったそうです。ピーター・ウェラーは動くに動けず、パントマイムの先生にアドバイスを受けたり、監督と衝突したりしました。また撮影中は身も心もロボコップになりきる努力をしたともいいます。涙ぐましい真面目さです。

「ロボコップ」はガンマニアにも喜ばれた映画だったそうです。アメリカ映画なので全部実銃なのは当たり前ですが、近未来の設定なので最新型の珍しい銃がたくさん画面に登場しました。デザートイーグルなども当時は定番ではなかったそうです。聞いて驚くのは、最後の戦いで悪者どもが持ち出してくるこの世の物とは思えないどでかいライフル。あれもまた実在するといいます。50口径バレットM82!ロボコップの装備オート9だけは映画オリジナルですが、ベースはベレッタM93R。たぶん実弾も撃てるはずです。

 ガンマニアというと男らしいやつをイメージします。実際その通りなのですが、ガンとかナイフとか女性器からほど遠いものに興奮するやつは変態だともいわれます。
 用事で東京に行ったとき、ガンマニアの友達の家に泊まりました。映画に使われたガンについて等、夜通し講釈を聴いていたのですが、突然「いいものを見せてやろうか」と棚の後ろから何冊かの本を出してきました。『東京OL制服図鑑』というような題名です。まったくそのままで、最初から最後のページまできっちり制服を着た女の人の写真が載っています。「どうだい?」と感想をもとめてくるのですが、私には通信販売のカタログくらいにしか見えません。つきあいの長いやつですが、そんな性癖があったとは知りませんでした。
 翌朝、東京駅まで見送ってくれました。ホームにときどき制服姿の女の駅員さんがいます。「もしかして、あんなん見ても興奮するんか」と訊いたら「そうだよ」とやらしい目をしました。だとしたら…この男には日常風景がパラダイスに映っているのか?うらやましいと思いました。
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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