ガンヘッド


「宇宙船」のバックナンバーを再開します。Vol.46(昭和64年3月)。川北紘一監督の「ガンヘッド」の速報が載っています。これは日本サンライズから東宝に持ちかけられた企画だといわれています。メカ好きの川北監督が嬉々として撮影されたであろうことは伝わってくるのですが、状況設定が複雑で観客には何をやっているのかよく分かりません。時代も場所も分かりません。じつは角川書店から文庫二冊の原作が出ていて、映画はそれの後日談だったのです。ガンヘッドは本来自律型のロボットなのですが、高嶋政宏が操縦方式に改造しました。さらに閉所恐怖症でコクピットが苦手というややこしい設定になっています。ガンヘッドのデザインは河森正治さん。前々回絶賛したバルキリーを産み出した人です。あのウルトリアも河森さんでした。あまり関係ありませんが「ガンガンヘッドは男のロマン」の吉本新喜劇島木譲二が今年死にました。合掌。

 戸袋を捜したら、川北紘一監督にもらったサインが見つかりました。1984.9.14となっていますので「ガンヘッド」の前の作品「零戦燃ゆ」の公開直後です。こっちは状況設定がわかりやすく場所や時代に迷うことはありません。堤大二郎演じた搭乗員の名前は浜田庄一。すぐに杉田庄一さんがモデルだということがわかります。「風立ちぬ」の堀越二郎さんの役は北大路欣也、その助手曽根嘉年さんの役を大門正明。私が初めて買った新車はランサーの一番安い型だったのですが、その時の三菱自動車の社長が曽根嘉年さんでした。なぜ知ったかというと、三菱の車種に不具合が見つかったとかいう件で新聞に載ったからです。不安になるよりも、その名前を見て絶対的な安心感を得ました。太平洋上で燃料計が0を指しても生還できそうです。

「風立ちぬ」の題名を挙げましたが、あのアニメの最初の場面。少年時代の堀越二郎さんが夢の中で飛行機を作って飛びます。そういえば、私も同じような夢をよく見ていたことを思い出しました。バスの車庫がある敷地のスクラップ置場に零戦があったのです。私はこれをレストアしてなんとか飛行可能状態にして隠しておきました。(夢の中の話です)そのことをときどき思い出して、ガソリンを入れて飛んでいたのです。
 夢を見ていても埒があかないので、進路相談のときに戦闘機乗りになりたいと言ってみたら「あほか」と一蹴されました。やはり、先輩で戦闘機パイロットを志望した人がいたというのです。私なんかより知力も体力も断然優れていたのですが、何段階かの適性検査の過程で落とされたそうです。テストの中には、耳から空気を入れて鼻に抜くといった後天的努力では如何ともしがたい種目もあったといいます。いずれにせよ、お前ごときボンクラには到底無理と。だいたい、私の持っている情報も少々古くて、小学校を卒業して予科練に行くとか、学徒動員で特攻隊員になるとかあまく考えていました。「ウルトラマンエース」などを見ていても、前日までパン屋とか看護婦をしていた人が、すぐ戦闘機を操縦しています。このさい、特攻隊でもよいと食い下がったら「どあほ」と二蹴されました。最近のジェット戦闘機は100億円とか200億円とかするしろもので、体当たりなんかさせられない。死ぬなら一人で死ね。寝言にはつきあってられないということでした。

 ジェット戦闘機の値段がそれほどのものなら「ウルトラマンエース」のTAC隊員にも、超獣に攻撃されてちょっと損傷を受けたくらいで、すぐ脱出するのはやめて欲しいと思ったのですが、零戦にしても、戦後の物価に換算すれば一機一億円くらいになるそうです。で、「ガンヘッド」の撮影のために作られた1/1、6.12mのガンヘッドが一億円かかったといいます。貧乏人には高いのか安いのか見当がつきません。
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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