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 たまたま入手したテレビマガジン昭和50年7月号の話が長引きましたが、昭和40年代を怪獣の時代だったとするなら、昭和50年代はロボットの時代であったとは言えると思います。
 昭和52年に発行された、勁文社の「ヒーローロボット大百科」を見てみます。表紙のイラストは「全怪獣怪人大百科」でおなじみの前村教綱さん。ここに描かれているのが当時放映中のものです。
 「超電磁マシーン ボルテスⅤ」東映動画。堀江美都子の歌う主題歌とともに前作「超電磁ロボ コンバトラーV」をしのぐ支持を獲得しました。
 「惑星ロボ ダンガードA」東映動画。偉大なるマジンガーシリーズの後番組。テレビ先行企画ですが、原作を松本零士先生に依頼しています。この時期の東映動画は永井豪先生から松本零士先生に乗り換えたような感があります。
 ロボットブームというなら、東映特撮部門だって腕におぼえがあります。「ジャイアントロボ」をリメイクして「大鉄人17」を世に問うたのですが、実はロボットはロボットでも、アニメロボットに需要があったのでした。
 「合身戦隊 メカンダーロボ」。かといってアニメロボットがみな時流に乗りえたのかというと、やはり栄光なき勇者達の残骸が累々とよこたわっています。
 「ロボット110番」。半球で構成されたロボコンの体型を円筒構造にしたガンガラガンちゃん。前作を超えることはできませんでした。
 「ジェッターマルス」。清水マリさんをキャスティングしての「鉄腕アトム」のリメイク。玩具化しやすいように髪型が左右対称にデザインされました。前作を超えることはできませんでした。
 「ガンバロン」。等身大ヒーローが合体メカを呼んで巨大ロボットを操縦するという方向性は間違っていなかったかも知れません。

 この「ヒーローロボット大百科」は小学生対象ですが、なかなか良いことが書いてあります。基礎知識として、ロボットとはカレル・チャペックの1920年の戯曲「RUR」中の造語であること。映画に登場した最初のロボットは1926年ドイツで作られた「メトロポリス」のマリアだということ等。
 わが国におけるロボットの歴史としては、昭和初期の紙芝居「黄金バット」に鐵タンクなるロボットが登場するのが確認できる。また、ロボットが主人公の紙芝居として「鉄の男」という作品があること。戦前の漫画では「ハツメイ・ハッチャン」にロボットと認定できる物が描かれる。
 昭和31年「空飛ぶ円盤・恐怖の襲撃」から昭和52年「超人戦隊バラタック」まで、日本の映像作品におけるロボット史、決定版ヒーローロボット大年表は圧巻。「おそ松くん」に一回だけ出てきた、5円を入れると頭をなでてくれる“こじきロボット”まで入っています。「空飛ぶ円盤・恐怖の襲撃」が日本初のロボット登場映画であることは周知の通りですが、あのロボットにダレスという名前があることは特撮ファンでも知らない人がいます。私も古いめの特撮ファンの自負がありますが、未見不知のロボットがここに載っています。ただ、この大年表が信頼に足ると確定できるのは、ナース、キングジョー、ユートム、にせウルトラセブン、クレージーゴンは入っていますが、ウィンダムが入れられていないことです。あいつはロボットに見えますが設定では生物です。そして、ロボットとは工業製品ではなく空想の産物であることを再認識できます。

 巻末にケイブンシャ大百科シリーズの昭和52年新刊ラインナップが載っていました。大相撲大百科、野性動物大百科、自動車大百科などはまだしも…「算数パズル大百科」、これは欲しくない。
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Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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