レインボーマン


 テレビマガジンの話を今年も続けます。今回のお題は「テレビマガジン全ヒーローアルバム」(昭和56年9月号付録)。創刊10周年を記念して作られた付録です。9月号で配布されたアルバムに、同年の9〜11月号までに付いているカラーカードを貼り込んでいくというものです。10年間に掲載された実写、アニメ、漫画が収録されています。おそらく、テレビマガジンの価値に最初に気付いたのは、ほかでもなくテレビマガジン編集部だったのだと思います。購読年齢が限定される雑誌なので、これを10年間読み続けたという人は考えにくいし、10年分が保存されている場所といえば講談社の資料室ということになります。

 まず実写ヒーローを見てみます。仮面ライダーしか無いと言っても過言ではありません。70年代変身ブームの頃、ウルトラ兄弟は小学館の専属だったのですが、他に、キカイダー、ミラーマン、ライオン丸ら良い選手は小学館に持っていかれて、テレビマガジンは流星人間ゾーンとか白獅子仮面みたいな貧乏籤ばかり引いています。アニメロボではゲッターロボとコンバトラーVを逸したのが痛恨。昭和51年創刊の小学館のてれびくんは、ゴレンジャー、ロボコン、コンバトラーで部数を伸ばし、テレビマガジンに仇をなします。
 漫画については、10年の間に水木しげる、手塚治虫、桑田次郎、藤子不二雄といった大先生が執筆されていました。仮面ライダーシリーズの漫画連載は石森プロの人達によって描かれたのですが、アマゾンだけは石森章太郎御大本人の名義です。天才バカボンの作画記銘は赤塚不二夫とフジオプロ。しかし絵柄は赤塚先生のものではありません。漫画家の写真も載っています。「ジャンジャジャ〜ン ボスボロットだい」の真樹村正先生。公衆便所を秘密基地にする性欲の塊のようなボロットの作者は、意外にも端正な貴公子面。
 この付録アルバムが優秀なのは、イラストレーターとその作品にページが割かれていること。テレビマガジンではアニメ作品の図解にセル画を使わずリアルなイラストが描き起こされました。高名な小松崎茂画伯にもマジンガーZが依頼されました。

 9月号で人気投票が募集され11月号で発表されます。1位は圧倒的に機動戦士ガンダム、2位が太陽戦隊サンバルカン……そういう時代なのですが、9位にレインボーマン、14位に快傑ズバットが入っています。宇宙船の人気投票でも上位に入った不思議な二作品です。しかも、テレビマガジンは放送当時、ズバットをそれほど大きくあつかっていません。漫画も読切りが一回載っただけ(作画は「超人ロック」で有名な聖悠紀さん)。ズバットを推していたのは、むしろ徳間書店のテレビランドでした。
 レインボーマンの上位ランクインについても謎です。最終掲載時期は昭和48年。昭和56年の選挙に投票されたとしたら、その人は何年間テレビマガジンを読んでいたことになるのでしょうか?小学生とは思われません。なお、レインボーマンの漫画を連載されていたのは、あだち充さんです。
      つづく
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログランキング

FC2Blog Ranking