凱星クールギン


「シン・ゴジラ」感想。本当にゴジラが出て日本中があたふたするという話でした。しかし……現在の日本にゴジラが出現したら、自衛隊も政府も国民も迅速かつ適切な行動を取るような気がします。昭和29年に創設された自衛隊は、その当初から怪獣映画に借り出されてきました。また、怪獣映画に募集したエキストラは指示しなくてもちゃんと避難行動をしてくれます。政治家や官僚も怪獣の概念はすりこまれているはずですので、後手後手どころか先手先手の対策を打つような……

「宇宙船」Vol.38(昭和62年9月)。特集「超人機メタルダー」。すごく面白い番組でした。メインライター高久進さんの名前を私が意識したのは、この「メタルダー」だったのですが、「悪魔くん」「マグマ大使」から書いておられた大ベテランでした。子供番組の脚本家というより「キイハンター」から「Gメン'75」まで続く刑事アクションドラマの人です。「仮面ライダー」には参加されていませんが、「秘密戦隊ゴレンジャー」は書いておられます。「ゴレンジャー」は「キイハンター」の路線を受け継ぐ企画だったことがわかります。アニメでの代表作は「マジンガーZ」。その続編「グレートマジンガー」の物語構造が「メタルダー」と似ています。ミケーネ帝国に身体特徴で分類される七つの軍団があったように、ネロス帝国には四つの軍団があります。すなわちヨロイ軍団、戦闘ロボット軍団、モンスター軍団、機甲軍団。この四つの軍団が結束したり対抗したり、また軍団内で出世競争をするドラマが楽しいのです。

 いただけないのは、メタルダーが大東亜戦争末期、起死回生の秘密兵器として造られたロボットという基本設定。ありえません。もっともミケーネ帝国の戦闘獣は3000年前の古代文明が造ったロボットで、それに較べれば昭和20年の日本は全然新しいのですが、考証可能な時代であるだけに真実味0です。また、メタルダーで敗勢を逆転できた可能性も考えられません。
 そんな複雑精工なロボットに研究予算を遣うより、どうして簡単なブルドーザーを作らなかったのかと思います。南方を攻略進撃していった日本軍は、のこぎりと斧でジャングルを切り開いて道路を通し飛行場を広げました。敵の爆撃で破壊されると、またスコップとモッコで整地します。ブルドーザーがあれば、その労力と時間が短縮され攻勢終末点も延びていたと考えられます。緒戦においてアメリカ軍からぶんどったブルドーザーのサンプルは国内に持ち帰られ、コピーして量産することも建言されていたのですが、なぜか一台も作られず、複雑な兵器の試作に没頭していました。
 もっとも、戦争中といえども特許は保護されていて、勝手にコピーするのは違反です。東京裁判の中で、いくつかの特許を無断で使用していたとして、日本は、その分の賠償金も請求されました。    つづく
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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