ロボット刑事K


「宇宙船」Vol.34(昭和62年1月)。Vlol.32の大特集'70年代特撮大図鑑で人気投票がとられてその結果が発表されています。いまなら総選挙と言うのかも知れません。当時ですから、もちろん葉書での投票です。
1位 人造人間キカイダー
2位 仮面ライダー
3位 レインボーマン
4位 快傑ズバット
5位 超人バロム1
6位 ロボット刑事
7位 ミラーマン
8位 スペクトルマン
9位 イナズマン
10位 シルバー仮面
 得票数とプレゼント当選者の発表は102ページとあるのですが、102ページを開いても書いてありません。あの時代の作品群を子供時代に見た人達による尊重すべき意見なのですが、私の所感を付け加えさせていただきます。まず「快傑ライオン丸」を入れなかった宇宙船読者の見識に失望させてください。一年間を通して初期設定を崩さず、回を追う毎に面白くなっていって、最終回で見事に完結させたドラマは「快傑ライオン丸」のほかにありません。「ミラーマン」なんか、途中でグダグダになってしまいました。
 注目すべきは、特撮場面に最も予算が大きく組まれたウルトラマンシリーズが一本も入っておらず、反対に特撮場面、特撮美術にほとんどお金がかかっていない「レインボーマン」と「ズバット」が上位にランキングされていることです。各番組が毎回登場する怪獣、怪人に創意と製作費を傾注しているときに、「レインボーマン」の“かまきり男”はタイツとボール紙で作られているのです。前回のイラストには「これでいいのか?」という問題提起を込めたつもりでした。

 上位10作品の中で、意外な感がするのは「ロボット刑事」です。全26回で終っていて、放映リストを見るかぎり人気が無かったのかと思っていました。同系統の番組である「キカイダー」と比較しますと、バドーロボットのデザインと造型は、ダークロボットに勝っているということは言えます。「キカイダー」を担当した開米プロの出来が悪過ぎるのですが……。
「ロボット刑事」の最大の価値は、本職(?)の刑事俳優高品格が出演していたことかも知れません。大正生まれなので戦争には征っているのですが、ふんぞり返った軍人よりも、やっぱり背中をまるめた刑事役が似合います。それも出世コースからはぐれた刑事です。部下としては扱いにくく、上司としては仕えにくく、同僚としてはつき合いにくく、味方にしては不気味で、敵に回したら恐ろしいと、手に負えない刑事です。古いボクシング雑誌をめくっていて、高品格を見つけたことがあります。ピストン堀口以前のバンタム級チャンピオン中村金男と向かいあって構えている写真でした。高品格はボクサーだったのでした。体が悪そうな動きは、老年になって出てきたパンチドランカーの症状で、あの異貌は、リングの上で殴られて殴られて捏ね上げられた、男の顔だったのです。
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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