アマゾン


「宇宙船」Vol.30(昭和61年5月)。特集/仮面ライダー、小特集/仮面ライダーアマゾン。特別付録・石森章太郎描き下ろしイラスト「仮面ライダー」。仮面ライダー再評価ブームというべき動きがみえます。過去の作品として検証するとともに、最新の技術をもってリメイクすれば、もっとすごいものが出来るのではないかという期待が込められ、確かにその可能性を秘めているのがアマゾンだと思われています。
 同時期、講談社は「仮面ライダー大全集」という大冊を出し、これは宇宙船にも広告が載っております。なお、私の仮面ライダー本のコレクションの中で、一番大切にしているのは「TOWN MOOK増刊 仮面ライダー」(昭和56年・徳間書店)。企画から13話までを徹底的に分析した本。資料的価値よりもダークグリーンに統一された装丁が渋くてグッとくるのです。

 宇宙船Vol.30に話を戻します。独占情報「不可殺(プルガザリ)」。世界一の映画好き金正日に招かれて、中野昭慶監督ら東宝の特撮スタッフが朝鮮民主主義人民共和国に渡り製作された大怪獣映画。プルガザリのデザインは鈴木儀雄さん、造型は安丸信行さん。ぬいぐるみに入ったのは小人のマーチャンと、薩摩剣八郎。小人のマーチャンが入ったのは、子供時代のプルガザリですが、後にマーミットから発売されるフィギュアはチビガサリという商品名でした。監督は申相玉。南朝鮮から連れて来られた人だったのですが、「不可殺」完成直後、ウィーンのアメリカ大使館に駆け込み亡命したことで、この映画は封印されました。
 日本でビデオが発売されたのは、十年以上たってからでした。そして、拉致問題解決に動いた小泉総理の時代になって、ようやく劇場で上映されます。ご飯粒と泥を錬り合わせて作られた怪獣人形が、鉄を食べてどんどん大きくなるという物語です。壮大な昔話を聞かされているような良い気分になり、私はいつも眠くなります。本当に大好きな怪獣映画の一本です。
 なお、「不可殺」が撮影されていた当時、金日成は存命でした。この映画は国策というより、息子金正日の道楽で作られたのでした。建国当時の政権指導者・金日成の名前は抗日ゲリラの首領として日本軍にも知られていました。本多猪四郎監督の話にも出てきます。神出鬼没。討伐に出動しても、いつも作戦の裏をかかれて逃げられたそうです。日本に反感をいだく朝鮮人にとっては、もちろん英雄です。敵ながらあっぱれな男と思っていたのですが、その金日成とこの金日成は別人で、当時のソ連が傀儡政権を作るために英雄の名をかりて送り込んだ共産党員でした。人種は朝鮮人なのですが、朝鮮語が話せなかったともいいます。いい加減な話ですが、以来その子孫が権力を握り続けているのですから、やっぱり不可解な国です。ファンタジーの一語でかたづけておきます。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログランキング

FC2Blog Ranking