バラバラマン


「宇宙船」Vol.16(昭和58年11月)。特集は「宇宙水爆戦」(『THIS ISLAND EARTH』)。1955年の映画です。あいかわらず、時代に迎合しない編集方針が頼もしい。範とすべき高潔さがあります。昆虫的外観を持つ宇宙人は、わが国において完成を見るのですが、その10年前にスクリーンに登場した「宇宙水爆戦」のメタルーナミュータントを観察せずして、バルタン星人を自賛する莫れ。第2特集は「ミステリーゾーン」(『TWILIGHT ZONE』)やはり1959年から64年の古いテレビドラマなのですがが、こっちは時代に逆らったわけではありません。この年、「TWILIGHT ZONE」が新作映画としてリメイクされたのです。

 この頃になると、特撮ビデオやレコード、怪獣フィギュアの広告ページが増えて、商業誌の態が確立されます。宇宙船自身がこの潮流をつくり出したのですが、自縄自縛と云うか、同人誌的な作品評はできなくなりました。自身が権威になってしまったので、発言の責任が重くなったのです。リアルタイムで放映中の東映ヒーロー番組についても、ページを多く費やすようになりました。勿論、批判を書くことができません。ただ、読者の投稿欄を読むと、フォーマットの固定してしまった戦隊シリーズはやめるべきだという意見が載っています。編集部が投書に託した本音ではないかと思います。

 さて、戦隊シリーズ、宇宙刑事シリーズに加えて、第3のシリーズが始まります。後年「不思議コメディーシリーズ」と呼称されるのですが、ロボコン・ガンちゃん・8ちゃん・ロボ丸を集めたファンタスティックコレクションNo.26のタイトルは「ひょうきんロボット大集合」でした。フジテレビでは日曜日の朝9時からやっていたようですが、関西テレビでは土曜日の学校へ行く前にやっていました。第1弾は「ロボット8ちゃん」。原作石森章太郎、プロデューサー平山亨。しかし、それまでの石森・平山コンビで作られてきた純潔な幼年番組と一味違っていました。ヘンな毒があるのです。いま、スタッフリストを見直してみましたら、大和屋竺という名前が構成でクレジットされていることに気づきました。「恐怖劇場アンバランス 木乃伊の恋」のあの人です。これで、納得がいきました。「ロボコン」をリメイクするなら、上原正三さんが当然参加するべきなのに、脚本は「ルパン三世」の浦沢義雄さんに任されたこと。大和屋さん、浦沢さん共通の師とも言うべき鈴木清順監督が神様役で特別出演すること…バラバラマンに子供番組とは無縁だった斉藤晴彦がキャスティングされたのも、大和屋さんのスジからか?(存命であれば『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のラスト忍者は、ぜったい斉藤晴彦だった)
 
「ロボット8ちゃん」は土曜日の学校へ行く前にやっていたと書きましたが、私は、朝なかなか起きれない子供でした。この番組はいつも途中からしか観ていません。したがって、エンディングでバラバラマン=斉藤晴彦がアドリブでボヤくのは聞いていましたが、オープニングの主題歌が「はてな8ちゃん」から「おさえきれない好奇心」に変更されていたことは知りませんでした……と、思っていたら、近頃は、やたらと早く目が覚めます、しかも、夜中に二回くらい、おしっこに行きます。嗚呼〜鍋焼きうどんが食べたいな。
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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