モグネチュードン


「宇宙船」Vol.13(昭和58年2月)。巻頭カラーページで東映まんがまつり「仮面ライダー対ショッカー」「飛び出す人造人間キカイダー」「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」がフィルムストーリーの形式で紹介されています。いまでこそ、ツタヤの棚にたいがい並んでいますが、こういう駄菓子ムービーはその年に映画館へ行かなければ永遠に観ることのかなわない珍品だったのです。実際、観た人は限られていたのではないかと思います。「仮面ライダー対ショッカー」が観たいと言われて、その要求に安易に応じる親は、よほど教育に無関心です。それ以前の東映まんがまつりでは「安寿と厨子王」とか「家なき子」を題材にした良心的教育的なアニメ作品が手間ひまかけて作られていました。どんな子供が観たがるのだろう?と思っていたら、文部省推薦で学校から引率されて行ったのだという話を聞きました。しかし、時間とお金をかけた長編漫画映画よりも、その前座に映す「ゴーゴー仮面ライダー」みたいな安易なフィルムのほうが子供の反応が良くて、東映は翌年から方針を転換します。小学校から来られても割引率が大きくて儲けにならなかったのでしょう。これも「仮面ライダー」の罪の一つです。高畑勲さんとか宮崎駿さんは東映動画をやめました。

「高山良策怪獣製作日記」再開。時代は第二次怪獣ブームの頃。さらに忙しくなったのか家族や身辺、あるいは世相についての記録は少なくなります。
 ツインテールと形態の発想が同じモグネチュードンについて。ツインテールがあまりに有名なのでモグネチュードンが後発なのだと思っていたら、テレビに登場したのはツインテールが昭和46年4月30日。モグネチュードンは4月10日。なんとツインテールの方が後塵を拝していたのでした。しかし、この二体の怪獣の形態の如く事実は二転三転します。高山さんがツインテールの準備を始めるのは昭和45年2月10日。2月21日に一旦納品されるのですが、修理や手直しで3月26日までツインテールに関わっています。一方モグネチュードンの製作期間は3月9日から3月25日まで。同時進行で造られていた怪獣は、他にネオヘドロンとグドンとステゴン(!)これは忙しい!高山さんが日記をつけていなかったら、永遠にわからなくなるところでした。なお、モグネチュードンのデザインは高山良策さんです。第一案は顔が一つなのですが、第二案でこの形態になりました。ツインテールは池谷仙克さん。

 スピルバーグが「現在の若いフィルムメーカーには文学的基盤が缺けている」という不満をもらしたことを受けて、菊池秀行さん、間宮尚彦さん、聖咲奇さんの連名で「文字世界から視覚世界へ」という連載が始まります。もっと本を読みましょうという提言です。
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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