まぼろし探偵


 ゲボラを描くために開いた「少年画報大全」(平成13年・少年画報社)。興味の尽きない本でなかなか閉じられません。まず、タイガーマスク研究会としては、梶原一騎のデビュー作である短編小説「勝利のかげに」が全部読めます。仮面ライダーファンとしては、東映と毎日放送の間でアニメ化企画が進んでいた「サッカー番長」の概要がわかります。この漫画がテレビになっていたら仮面ライダーは誕生していなかったのかと思うと感慨深いものがあります。特撮ファンにとっても貴重な珍しい写真がたくさん載っています。快傑鷹の羽の色が判るカラー写真なんて本当にありがたい!
 そして、テレビ版「赤胴鈴之助」の写真です。映像も見たことがないし、見たという人の話も聞いたことがありませんでしたが、じつは生中継のスタジオドラマだったのです。記事を読むと、さらにややこしいことが書いてあります。同時期に別々の出演者でラジオ東京テレビ(現TBS)と大阪テレビ(現朝日放送)で制作されていたというのです。もし、東京の人と大阪の人がテレビ版赤胴鈴之助の記憶について語ることがあったらけんかになることは必至です。本当にけんかになります。その前に当時はテレビのある家が少なかったのですが……。
 これを吉永小百合という人で見ていくと、まずラジオ「赤胴鈴之助」でデビューします。この番組の演者はそのままテレビ(東京版)「赤胴鈴之助」にも出ました。後番組が「まぼろし探偵」でした。吉永小百合は博士の孫娘役で引き続きレギュラー出演します。「まぼろし探偵」も少年画報の連載漫画です。「まぼろし探偵」にもラジオ版があって収録風景の写真記事が掲載されていますが、こちらには吉永小百合は出ていないようです。
 「まぼろし探偵」はフィルム撮影だったので現在でも全話鑑賞することが出来ます。リアルタイムで観ていなかった者が言ってはならないことなのですが、あまり面白いとは思われません。同時期の番組で方向性の共通した「少年ジェット」はものすごく面白くて、これと比較しての感想です。吉永小百合の出演する映画に名作は無いと云われていますが、こういうことなのでしょうか?
 ついでに……赤胴鈴之助を演じた者は不幸になるというのも聞いたことがあります。主役でデビューしただけに、その後の経歴が不遇に思えるのかも知れません。最後に赤胴鈴之助を演じたのは横山やすし親子でした。現代の弱虫剣道部員鈴之助が木村一八で、それを見かねて現れる先祖の赤胴鈴之助の役がやっさん。「赤胴鈴之助」というよりも、一峰大二の漫画でドラマにもなった「卜伝くん」のような設定です。

 それから……「まぼろし探偵」の桑田次郎の代表作といえば「エイトマン」だと思いますが、主題歌を歌った歌手克美しげるが殺人で逮捕されたことと桑田先生自身が拳銃所持で逮捕されたことから「エイトマン」に関わった者は身を滅ぼすというのも聞いたことがあります。平成四年に「エイトマン」を実写映画にしたリム出版は倒産しました……今回は不吉な話でまとめてみました。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログランキング

FC2Blog Ranking