菱見百合子


「宇宙船」Vol.7(昭和56年8月)。特集1はSFプラモデル。仕上げや改造、撮影等テクニックの解説に多くのページが割かれています。そういえば、最近の宇宙船には造型教室がありません。特集2は「SPFXギャル大集合」。先行のSF映画雑誌や、アニメ雑誌の軟派な企画を、日本特撮の女優でやってみようという試み。画期的な視点の提案でもあったのですが、この特集で重大なことが決定…あるいは確認がなされました。人気投票が取られ、Vol.8で発表されるのですが、圧倒的な得票数でアンヌ隊員が1位になったのです。以後、特撮女優ナンバー1はアンヌ隊員・菱見百合子に確定し、現在にいたるも揺るぎません。ちなみに2位は、当時放映中のデンジピンク・小泉あきら。この人はおそらく現在は2位ではないでしょう。
 特撮ヒーローナンバー1のウルトラセブンのヒロインがそのまま1位になったことに異議は無いのですが、演じた女優が菱見百合子でなくても、1位になっていたのではないかという気はするのです。かりに、イメージキャストの真理アンヌだったとしたら、地球防衛軍の感覚的スケールがひろがります。宇宙から来たエトランゼ、モロボシダンの無意識の孤独に、日本人とインド人の混血として生きてきた真理アンヌがシンパシーを覚えていたとしたら、最後の別れはもっと切ないものになります。その場合、最終回の主役は、シリーズ全体のテーマを背負ったアンヌになってしまいます。

 ただ、怪獣映画やヒーロー番組で、ヒロインがあまりにでしゃばるものは、必ず駄作になります。戦争に女は無用だからです。金子修介監督の「大怪獣総攻撃」はゴジラ映画の中でも最低の評価を受けたのですが、主人公の新山千春の出演場面を全部カットすれば、かなりすっきりした怪獣映画になります。特撮の女優は“添え物”でよいのです。役に立たないくせに、動けば人質になり、ヒーローが変身しようとすると、そばでジッと見ていてジャマをする。これが王道です。で、菱見百合子はというと作品「ウルトラセブン」において見事なまでに“添え物”であったという結論になります。

テレビ
「ウルトラセブン」「ミラーマン」「ウルトラマンレオ」「電撃戦隊チェンジマン」「光戦隊マスクマン」「仮面天使ロゼッタ」「ULTRASEVEN X」
映画
「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」「ウルトラマンゼアス2」「シルバー假面」「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」
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ハヌマーン&さとる

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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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