モル


 特撮ヒーローファンがおさえておかなくてはならない最も重要な大人番組が「プレイガール」なのですが、いかんせん昭和44年4月から49年9月まで約5年間、全287話もあって、これをコンプリートするのはたいへんです。そこで、この本「プレイガール完全攻略」(平成11年・白夜書房)。全話のデータと出演者のインタビュー、複雑な裏話が一冊に詰め込まれていて、本当にありがたい「ありがた本」です。
 プレイガールのメンバーは、名作「マグマ大使」から三瀬滋子(應蘭芳)と八代万智子、「ウルトラセブン」から菱見百合子、「ジャイアントロボ」から片山由美子。片山由美子は「GR」のあと東映の養成所に入ったのですが、そのときの同期生に宮内洋がいました。「ガメラ対深海怪獣ジグラ」の八並映子、「バトルホーク」の深田ミミ…。「仮面ライダー」とも因縁の深い番組です。レギュラーはいませんが、ショッカーからデストロンまでの大幹部がズラリとゲストに出ています。なによりも「プレイガール」第一話の脚本がなんと伊上勝さん。伊上勝が書いた大人番組は「プレイガール」だけだと言われています。
 そして、山本リンダ。いつも寝ているリンダを見て、おやっさんが『こんな売れっ子が、どうして子供番組に出ているのか?』と不思議がっていましたが、本当は「プレイガール」に出たかったのでした。知名度があり派手な雰囲気のリンダからの申し出は、東映テレビ部にとっては願ってもない話だったのですが、説明できないほどの複雑な事情がありました。レギュラー出演者へのギャラの支払いも滞っていて、制作側と女優との信頼関係が崩壊していたのです。また、阿部征二プロデューサーの担当していたもう一つの番組も大ピンチでした。主演の藤岡弘が撮影中に大事故を起こして入院してしまったのです。番組を続行させるためには、藤岡以上に人気のある代役を立てることが、東映の毎日放送に対する責任です。その役者が佐々木剛だったのですが、ここに山本リンダを入れたらおつりがきます。「アクションがやりたいのだったら、こういう番組もあるんだが…」と上手く言いくるめて、リンダを「仮面ライダー」に出したのでした。

 プレイガールのリーダー沢たまきは後年、参議院議員に当選します。私は、選挙運動で桃谷商店街を歩いていた沢たまきを見ました。この人は「プレイガール」以後、また、それ以前、何をやっていたのか謎です。
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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