ウルトラマングレート


「宇宙船」Vol.51(平成2年2月)。西暦1990年ということで世紀末特撮大画報と銘うって新作映画、テレビ番組を巻頭カラー頁に集めています。「ゴジラvsビオランテ」「JIPANG」「ウルトラQ・ザ・ムービー」「特警ウィンスペクター」「地球戦隊ファイブマン」「美少女仮面ポワトリン」「ウルトラマングレート」。
 この中から今回の画題に選んだのはウルトラマングレート。オーストラリアで製作されたウルトラマンでした。日本でのテレビ放送はなく字幕版と吹き替え版のビデオが発売されました。私もすぐに視聴したのですが、外人がウルトラマンに変身することとオーストラリア限定で活躍していることを寂しく感じました。計算したら移動速度マッハ3として活動時間3分間ではオーストラリアから日本まで飛んで来れないのでした。その逆もまたしかりで、案外、行動半径の狭いヒーローでした。
 しかし、この前見直して、ちょっと感動しました。私が見たかったウルトラマンはこれだ!と心の中で叫んだくらいです。ギンガ以降、あるいはもう少し前からゴチャゴチャゴチャゴチャしていく最近のウルトラマンに辟易していたのです。グレートは最初から最後まで(当然のことなのですが)外見がまったく変りません。そして、日本のぬいぐるみ俳優のようにチョコマカと跳びまわりません。ジャイアント馬場の如く緩慢な動きです。ウルトラマンというのはこれでよいのではないか。グレートに入ったのはスティーブ・アップスという現地の人。身長2mの巨人だったそうです。

 便宜上グレートと書きましたが、宇宙船Vol.51発売時点では固有の名称はありません。オーストラリアで放送されたときの呼称もULTRAMANです。グレートは日本名で、命名者は京本政樹。吹き替え版ビデオで主人公ジャック・シンドーの声を演じ、日本版主題歌を歌いました。この頃の京本政樹はウルトラマン活動に熱心なのでした。もともと家柄が良かったのか人柄が良いのか人脈が広く仮面ライダー藤岡弘とも親交がありました。「ウルトラマングレート」のナレーションを藤岡弘に依頼しています。さらにその人脈を活用し、「ULTRAMAN-LOVE FOR CHILDREN」というマイケル・ジャクソンらが参集した「WE ARE THE WORLD」みたいなチャリティソングを作るのですが、ここにも藤岡弘を参加させています。現物のCDが今手もとにあります。チャリティソングを歌うウルトラ合唱隊のメンバーは黒部進、毒蝮、榊原るみらウルトラシリーズゆかりの人から…柳沢新吾、森田健作ら円谷作品と縁の薄い人…隆大介とか横山ノックとか後に犯罪者になった人の名前もあります。京本政樹を日本のマイケル・ジャクソンと呼んでもよいかと思います。なお、枝雀一門の人はマイケル・ジャクソンより桂枝雀の方が上だと主張していました。あと、開運!なんでも鑑定団の司会をしている今田耕司はマイケル・ジャクソンの物まねで出て来た人です。     京本政樹の話、次回に続く。
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怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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