冒険ロックバット


 前回のつづき。テレビマガジンが仮面ライダーのために創刊されたことは、その通りなのですが、昭和50年7月号を見ると、ストロンガーよりもグレートマジンガーに多くのページが割かれています。他には、「勇者ライディーン」、「鋼鉄ジーグ」、後に企画が練り直され「UFOロボ グレンダイザー」となる「宇宙円盤大戦争」。実写番組はストロンガーと「冒険ロックバット」だけという状況。変身ヒーローの時代からアニメロボットの時代に遷り変ろうとしています。
 マジンガーZの連載は集英社の少年ジャンプで開始されたのですが、どういう事情か、昭和48年10月号から講談社テレビマガジンに移籍しました。小学館の学年誌が第二期ウルトラシリーズと密接な関係にあったよりも、講談社テレビマガジンはマジンガーシリーズと不可分の関係を構築します。マジンガーズクラブという後援会を発足させ、入会者に合金製のメンバーズカードを送りました。スポンサーのポピーと連動したアイアンカッター等の新兵器の装備、あしゅら男爵の憤死、ゴーゴン大公の加入など敵組織の改変はテレビマガジンの発売サイクルに合わせて展開されたといいます。
 グレートマジンガー本編の漫画連載のほかに、この昭和50年7月号からマジンガーシリーズからのスピンオフ漫画「ジャンジャジャ〜ン ボスボロットだい」(真樹村正とダイナミックプロ)も開始されます。これは問題作でした。悪いロボットが毎回のように女の子を裸にするのです。読者からの抗議が殺到しました。「テレビマガジンが買いづらくなった」「おかあさんに見せられない」といった文面がおたよりコーナーに掲載されることになります。だからといって連載が中断されることもなく、本家マジンガーの終了後も続行したのでした。……私も、この時期になると必ず思い出します。悪いサンタロボットが歌っていたでたらめなジングルベルを〽ズンガラベ〜 ズンガラベ〜 ズンガラおっさんへぇこいた ジャイア〜ンツ ジャイア〜ンツ ゆ〜けゆ〜けそれゆけ巨人軍〜 ヘイ!
    
 仮面ライダーの凋落と反比例してアニメロボットが擡頭してくるのですが、実写人気番組は存在していました。すなわち「秘密戦隊ゴレンジャー」と「がんばれ‼ロボコン」。ただ残念ながらこの二作は小学館との契約。テレビマガジンの流れを小学館との対抗戦として見るとまた面白くなります。変身ヒーローとアニメロボットが世界を二分して戦う、まさに真ヒーロー大戦です。V3とマジンガーZのONを有していた頃のテレビマガジンは完全セリーグでしたが、両シリーズの終焉が近づいたとき、その先の戦略に不安がよぎります。昭和50年7月号の表紙に、ゲッターロボGのジャンボマシンダーとロボコンの超合金の写真がレイアウトされていますが、これは今号の懸賞商品であって、両者とも小学館と掲載契約を結んでいます。テレビマガジンさんの自信の動揺がうかがわれます。    つづく
スポンサーサイト
プロフィール

ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログランキング

FC2Blog Ranking