ギララ


 昔の「宇宙船」はファン活動を煽る雑誌で、Vol.2(昭和55年4月)は8mmで自主映画を製作している人達が紹介されています。やっぱり大阪の人が多いのですが、後年、バカ映画で勇名を轟かせる川崎実さんも出ています。「日本以外全部沈没」とか「ギララの逆襲」を観ているとやたら総理大臣とか大統領が登場します。この目立ちたがり屋は、おそらく映画監督ではなく政治家になりたいのではないか?川崎実出馬のおりには一票投じてやりたいと思います。
 特集はSFおもちゃ。当時、ポピーのプロダクトマネージャーという役職にあった村上克司さんをインタビューしています。じつにこの人こそ日本特撮史を影で支配していた人です。巨匠石森章太郎のデザインであろうと、玩具化に不都合な部分があれば躊躇なく変更させる力を持っていました。
 アニメ作品研究は「マグネロボ ガ・キーン」。ぱふの富沢雅彦さんが書いておられるのですが、「ガ・キーン」を再評価するために「ガンダム」を感情論的に否定しています。論調はともかくとして、気持ちはわかります。特撮ファンでやっていこうと決めたとき、世の中の流れに逆らう新選組的な気分はありました。勝ち目のない戦だからこそ熱心になれました。
 必読記事は「大魔神造型日誌」。昭和41年1月から4月まで「ウルトラQ」と「ウルトラマン」の仕事の間、高山良策さんが京都に滞在していたときの日記の再録です。高山造型の奥義を知れる超一級の資料であるとともに、お人柄がうかがわれる温かい日記です。

 読者欄も、今読み直してこそ興味深くて貴重な証言集です。開田裕治さんが描く表紙イラストに「プラモデルの箱絵みたい」とケチをつけた投書に対する開田さんの返答がすごく良い。「プラモデルの箱絵!最高のほめ言葉やないかい」特撮第一期世代の心意気と気分が伝わってきます。マタンゴが気持ち悪くて怖いので、マタンゴだけは載せないでほしいと哀願する腰抜け少年には、あえてマタンゴの写真を見せつけて面白がっています。
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ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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