ガイガン


「流星人間ゾーン」の恐獣は良かったと書いてから、全26話を見直したのですが、なんと、ジキロ以上のやつがおりませんでした。ジキロは終盤になって二回復活します。ジキロに始まってジキロに終ったという憾です。あとの連中の中で、やっぱり頭一つ抜けてかっこいいのは、ガイガンでした。
「ゾーン」といえば、ゴジラに言及しないわけにはいきません。「ゴジラのゲスト出演が話題になった」という後年の出版物の教科書的な記述に疑問をおぼえるのです。「ゾーン」の対象視聴者層は成田亨デザインによる特殊な怪獣群を最初に見せられています。そして仮面ライダー登場の衝撃を体験し、マジンガーZによってロボットブームの到来を予感しています。怪獣の時代が終焉を迎えようというときにゴジラが興味の中心たりえたかと疑うのです。ゴジラが研究され再評価され、確乎たる地位を得るのは昭和50年から59年までの空白期間においてだったと思います。特撮ファンという仮称と自覚もこの期間に生まれました。特撮ファン統合の象徴ともなったゴジラがテレビにも出ていたということで「流星人間ゾーン」が再注目されたのではないでしょうか。むろん、これは私の個人的な史観なので、先輩同輩諸賢のご意見を待ちます。
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ジキロ


「流星人間ゾーン」第一話登場のジキロです。見よや、この ワンパクでヤンチャな姿を。ロボットかと思われるのですが、ムダな部品が多いっ!ニッポンカイジュウの鑑のようなヤツです。
 ジキロについては多言無用として、特撮俳優私論を続けます。この番組を名作として残しえざりし出演者を見ていきます。
青山一也(役ゾーンファイター防人光)この後映画「ゴジラ対メカゴジラ」に出演。他に特記事項無し。
北原和美(役ゾーンエンジェル防人蛍)「ゾーン」といえば、この人なのだが、私には宇宙人ではなく日本人の娘にしか見えない…当然なのだが。「バロム1」における木戸猛のお姉さん役の方がお似合い。
佐藤賢司(役ゾーンジュニア防人明)子供目線の番組なのでストーリーの主役になる回多し。友達として他作品でよく見る顔が出演。子役に関しては充実と言えるか。
天草四郎(役ゾーングレート防人雷太)俳優歴は戦前から。特撮番組では怪人の正体など迫力のある敵役が印象にある。ゾーン一家は長老が絶対的な決定権を持つ。その風習に異民族を感じる。
上月佐知子(役防人月子)宝塚歌劇出身。やたら上品なお母さんで異世界感たっぷり。私の周辺の人間が下品なだけか?ミラーマンのお母さん役も。特撮ヒーローを産みおとす神秘的な女。
中山昭二(役防人陽一郎)ウルトラ警備隊隊長の経歴を買われてのキャスティングだろうが、中山昭二はSFの人ではない。「明日を捜せ」の背広姿にコルトのオートマチックが一番しっくりきた。また、それしか似合わない人。家庭の父親役すら合わない。「流星人間ゾーン」が人気番組になりえなかった責任は中山昭二にある?     つづく

流星人間ゾーン


 後世に残る番組は出演者が良かったのだという怪獣ファンらしからぬ結論にたどりついてしまい、それを証拠だてる作品として怪獣ハウスでは「仮面の忍者赤影」と「快傑ズバット」を提示しました。ならば、怪獣は良いけど後世に忘れられた番組はといわれて、筆頭に思い浮かぶのが「流星人間ゾーン」です。怪獣映画の本家東宝によって製作されました。重厚で独創的な怪獣群(作品中では恐獣と呼称される)が登場します。次回から流星人間ゾーンの恐獣を紹介していきたいと思っているのですが、まずは主人公ゾーンファイターです。精悍で洗練された姿です。額から突き出したゾーンマーカーを唯一の特徴にしたことで成功しています。タイトルにはクレジットされていませんが、デザインは井口昭彦さんと言われています。すなわち、東宝のジェットジャガーよりも円谷プロのウルトラマンAに近いのです。
 ゾーンの必殺武器といえば“流星ミサイルマイト”!東宝特技の山本久藏さん考案の通称“ポンポン砲”を手首に巻いて ガトリング銃のように発射します。忘れられた番組の例として挙げましたが、この武器は平成16年の庵野秀明監督の映画「キューティーハニー」の中でよみがえりました。
プロフィール

ハヌマーン&さとる

Author:ハヌマーン&さとる
怪獣本・特撮書籍の蒐集。

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